脱☆年下系男子






「……ごめんね、渉くん」



 そう呟いたけど、隣にいる守先輩には全く聞こえていなかった。








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「はぁ……お腹いっぱいです。ありがとうございました」


「ううん、楽しかったよ」




 守先輩とファミレスから出た時、辺りは暗くなってきていた。



「もう7時だよ。送ってくね」



 いいです、とはさすがに言えない時間だったし、怖かったから、あたしは守先輩に送ってもらった。





「あー、もうすぐ夏ですよね」


「うん、夜なのに微妙に暑いし」


「はい。冬だったら真っ暗なのに、まだ少し明るいですもんね」


「でも、明日は雨だって」


「また傘いるのかー……」




 なんて、天気の話をしながらゆっくりと家路につく。




 親には遅くなるって言ってるし、まずそこまで厳しくないからいいんだよね。


 でも、先輩は……



「先輩、遅くなっちゃっていいんですか?」