脱☆年下系男子






「守先輩、分かってたんですか?」


「あぁ」


「分かってて、あんなことしたんですか!?」




 先輩、知ってるよね?



 渉くんがあたしのこと………好きってこと。


 それに、今あたし達は微妙な関係。



 絶対、渉くん勘違いした……


 今よりももっと、仲直り出来なくなったじゃんか……




「最低!」


「……最低、か。俺はそれでもいいよ」


「っ!?何言ってるんですか」


「俺が畑に付け込めるのってこれくらいじゃんか。卑怯なのは分かってる。渉のことも傷つけたな。でも、そうしないと俺にチャンスは巡ってこない」


「……」




 何も言えなかった。

 言いたいこともなかった。


 ……悔しいけど、納得してしまったから。



「……もう、帰る?」


「……いえ。行きましょう」



 あたしは先輩とファミレスに向かった。


 もう一度振り返ったけど、そこに渉くんはいなかった。