守先輩は涼しげに笑いながらも、どこか強気だった。
あたしは驚きながらそのまま先輩に引っ張られるようについて行った。
「先輩……離して下さい」
「もーちょっと我慢して?」
む、無理無理無理!
あたしの肩に守先輩の手が回った状態。
先輩とあたしの間は1㎜もない。
がっつりくっついたこれは、恋人ならあり得るが、ただの先輩後輩ではあり得ない。
そんな状態に慣れてないあたしには、ドキドキがすごい。
我慢なんて、出来るわけない!
ぎゅっと守先輩は手に力を込めた。
なんか、おかしい……
先輩しか見ていなかったあたしは、周りを見てみることにした。
「あ、……」
ちょっと、待って?
やっと気づいた。


