脱☆年下系男子





「そっか、俺は結構空いてるかも」




 喋りながら、学校を去ろうとするあたし達。



 いつも渉くんの立っていた場所をふいに見てしまう。



 やっぱり、いないよね……




 それは、昨日もだった。

 その時、あたしは涙が堪えなくて、走って帰って行った。



 今日も涙が出そうになるけど、先輩の手前、泣くなんて出来なくてぐっと堪えた。




「……畑。」



 少し俯いていると、守先輩に名前を呼ばれた。



「え、は……」



 ……?



 あたしは、返事をしようと顔を上げた。


 それ、だけ。

 でも、返事は出来なくて。




 だって、この状態って驚いちゃうじゃん。




「せ、んぱい……?」


「いこっか」