「あ、用事とか……」
「ないですけど……」
「じゃあ、ファミレスにでも行こう?校門で待ち合わせね」
いいって言ってないのに事が運ばれてる……
ま、ちょっとくらい良いよね?
「ああ、分かりました。放課後ですね、了解です」
「え、いいの?……やったーーー!」
大声を出して喜ぶ守先輩。
「ちょ、声大きい……」
「あ、ごめん。嬉しくて!」
ドキッ
いや、そんな音じゃ表せられないくらいドキってした。
だって、守先輩は見たことないくらいの笑顔を見せるんだもの。
これは、狙ってるのか……?
告白したから、落とそう的な?
あたしは落ちないもんね……っ
なんていう、意地を張っちゃうなんて。
信じよう、これは本当の笑顔だって。


