脱☆年下系男子






「あ、用事とか……」


「ないですけど……」


「じゃあ、ファミレスにでも行こう?校門で待ち合わせね」



 いいって言ってないのに事が運ばれてる……


 ま、ちょっとくらい良いよね?




「ああ、分かりました。放課後ですね、了解です」


「え、いいの?……やったーーー!」



 大声を出して喜ぶ守先輩。



「ちょ、声大きい……」


「あ、ごめん。嬉しくて!」



 ドキッ



 いや、そんな音じゃ表せられないくらいドキってした。



 だって、守先輩は見たことないくらいの笑顔を見せるんだもの。



 これは、狙ってるのか……?

 告白したから、落とそう的な?




 あたしは落ちないもんね……っ


 なんていう、意地を張っちゃうなんて。



 信じよう、これは本当の笑顔だって。