脱☆年下系男子






「……でさ、もしも畑が良かったら、やり直させてほしいんだ」


「……どういうことですか?」



 それはつまり、告白をやり直すと?




「……えっと、俺、畑のこと……」



 ドキドキしながら、話の続きを待つ。


「好き、なんだ」


「え……」



 守先輩は恥ずかしそうに言った。





 じゃあ、この前フッたのは何?


 おかしい。おかし過ぎるよ。



「じゃあ、なんでこの前はフッたんですか」



 あたしなりに、一生懸命乗り越えたのに。


 今更なに?って感じだし。




「あの時は……好きじゃなかった。でも、その後好きになったんだ。」



 あたしは、確かに守先輩のことは嫌いじゃない。

 でも、ここで騙されないよ?



「あたしなりに、乗り越えてきたんです。だから……ごめんなさい。今更、先輩のことは好きになれません。」