脱☆年下系男子





 その確かな気持ちを感じながら。



 去っていく渉くんの背中を、ぼんやりと見つめた。










 誰もいなくなっても、あたしは止まったまま。

 渉くんの去って行った方向を見つめていただけ。




 なんで、言えなかったんだろうか。



 理由は分からないけど、渉くんの隣にいてたいって気持ちは強かったのに。


 失くしてしまった。



 もう、渉くんには会えない……



 あたしは全然大人じゃない。



 ただ、意地っ張りなだけ。強がりで、素直じゃないだけ。


 子供、ガキ。


 それは、あたしだったんだ……



「しょぅ、くんっ……」



 やり直せない。



 なんてことをしてしまったんだろう……



 渉くん、渉くん……