「……昨日の続き?」


「気になるの」


「僕のプライド壊すな」


「よく分かんないよ、それじゃ」


「だから……察しろ」




 それが出来ないんじゃん。



「察せないの。だから……教えて?」



 手を顔の前に合わせてお願いをした。



 迷惑は、掛かってるだろうけどさ?


 知りたいんだもん、どーしても。



「……そう言う顔、禁止」


「……は?何言ってんの」



 顔を真っ赤にして、あたしの頭を撫でる渉くん。



 そっちが禁止だよ……!



「ちょ、やめてよ……///」



 ドキドキすんじゃんか!



「……ただ、理想の男になりたかっただけ」


「理想の男?」


「そう、ルリちゃんが言ってたタイプって、〝俺〟じゃなくて〝僕〟系かなって。」