脱☆年下系男子






「……は?」



 慰めに……来てやった!?


 なにその上から目線!



 完全にムカついたあたしは、渉くんに言う。



「あのさ、仮にも年上なんすけど。」


「〝仮〟ならいいじゃん」


「いや、そうじゃなくて……」



 渉くんは悪びれもせずに言ってくる。



「あたしは高校生、君は中学生。分かる?」


「そんなの、幼稚園児でも分かるよ」


「だったら、そんな偉そうにし……」


「無理」




 おい、今あたしが話してんだけど!


 ……と、心の中でツッコむ。



「……ってか、そんなんだから、守にフラれんだぜ?」



 うっ。


 痛いとこ衝いてくるなー


「そ、それは分かってるもん」


「じゃあ、もう僕に反論しないでくれる?」