「で?どうだったのよ、守先輩とは」
教室に入り自分の席へと行くと、あたしの席に普通に座っている和葉が言った。
「え、ってかなんで普通に座って……」
「なにがあったのかなー?」
無視ですか、和葉さん。
「えっと……渉くんって人知らないか」
「知ってるよ、確か守先輩の弟」
和葉はあたしの机に肘をつきながら言う。
「……そう。で、その人とまあまあ仲良いの」
「あー、だと思ってた。瑠梨、何にも言わないけどさ。ほら、守先輩が謝ってた時、渉って名前出てたし」
そっか、確かに話して……なかったかも。
「ご、ごめん」
「いや、謝ってほしいとかじゃなくて。ただ、知ってるってことだけだよ」
「でも、友達……ううん、親友なのに何も言わないって酷いもん」
「確かに」
「否定しろよっ」
そう言うと、二人で顔を見合わせて笑った。
「……ま、仲良いってなんかねぇ」


