脱☆年下系男子






「で?どうだったのよ、守先輩とは」



 教室に入り自分の席へと行くと、あたしの席に普通に座っている和葉が言った。




「え、ってかなんで普通に座って……」


「なにがあったのかなー?」



 無視ですか、和葉さん。



「えっと……渉くんって人知らないか」


「知ってるよ、確か守先輩の弟」


 和葉はあたしの机に肘をつきながら言う。



「……そう。で、その人とまあまあ仲良いの」


「あー、だと思ってた。瑠梨、何にも言わないけどさ。ほら、守先輩が謝ってた時、渉って名前出てたし」



 そっか、確かに話して……なかったかも。



「ご、ごめん」


「いや、謝ってほしいとかじゃなくて。ただ、知ってるってことだけだよ」


「でも、友達……ううん、親友なのに何も言わないって酷いもん」


「確かに」


「否定しろよっ」



 そう言うと、二人で顔を見合わせて笑った。


「……ま、仲良いってなんかねぇ」