脱☆年下系男子





 守先輩に話を振られたあたしは、俯きながら否定した。





「え?畑……?」


 守先輩は、驚いたように声を出した。



 違う、あたしが渉くんと居るのは……



「あたしは、渉くんの友達です。友達だから、一緒にいるんです。ただ、それだけです。先輩の弟だから居るのではなく、もちろん、渉くんに付き合っている訳でもありません。」


 俯いていた顔を上げて、あたしは守先輩の目を真っ直ぐ見つめた。



「畑……」


 守先輩は、少し驚きながら呟く。



「……あ、」



 あたしは、素に戻った。



 な、にやってるんだろう……守先輩の前なのに!



「え、っと、あの……ご、ごめんなさい!渉くん、いこっ」



 あたしは、守先輩に頭を一瞬下げると、渉くんの手を引いて走って校舎を出た。




「あっ、畑!!…………なるほどねぇ」



 そんな声が聞こえたけれど、恥ずかし過ぎて無視をするしかなかった。