脱☆年下系男子






 それから。



 毎日のように学校に渉くんが現れた。



「ちょ、またぁ!?」


「かーえろ、ルリちゃん♥」



 今日も、いつものように可愛らしい〝外面〟の笑顔を見せた。


 周りの女の子は、渉くんを見て目をハートマークにしていた。



 ただし、あたしには効かないけれど。



「あー、はいはい。帰ろっか」



 あたしはそのまんま学校を出ようとした。


 けど、それはあの人の声によって遮られる。


「畑!」


「……守、先輩?」


 ほんの少し遠くから、声を掛ける守先輩。



「……どうかしましたか?」



 少しの緊張を感じながら、聞いた。


 あたしに近づいてくる守先輩は、じっとあたしを……ではなく、隣にいる渉くんを見ていた。



「……渉、なんでここにいる」


「……守には関係ない」