あたしは大声で断った。
「……ほんとーにそうなのかなぁ?」
挑発するように言う渉君にムカついて、また叫ぶ。
「そ、そうだもん!絶対絶対、好きにならないもん!中学生のガキは」
「……っせー」
渉くんは少しあたしを睨んだ。
「じゃ、バイバイ」
「え、待てよ。送るっ!」
あたしが改めて帰ろうとすると、渉くんはあたしを追って来た。
「子供に送らせるかっての。日が暮れない内に帰りなさい」
そう少しからかうと、渉くんは怒りながらあたしについてきた。
「僕も男だし。好きな人くらい送りたい」
「え」
なにその、さらっと告白。
顔が火照っていくあたしを見ると、渉くんは意地悪そうに微笑んだ。
「どっちが子供だか」
「う、うるさーいっ!」
あたしは隣にいる渉くんの頭をぐしゃっとした。
「やめろって」


