「……そっか、ふぅーん」
その言葉を聞くと、渉くんは少し俯いて呟くように言った。
「……でも、僕は諦めようとは思わないよ」
けれど、少し俯いた顔を上げて、また真剣な眼差しで言う渉くん。
「……し、らないわよ、そんなことっ」
あたしは、鞄を持ってブランコから立ち上がった。
「じゃ、じゃあね」
あたしは、そのまま帰ろうとした。
でも、渉くんに制服を掴まれてしまった。
「ねぇ、ルリちゃん」
「何?帰りたいんだけど」
あたしはほんの少し渉くんを睨んだ。
肩を貸して泣かせてくれたけど、意地っ張りなあたしはこう言うしかないんだ。
「僕と、付き合ってくれない?」
「……は?」
意味分からない言葉を満面の笑みで言う渉くん。
「あたし……好きにならないって言ったじゃん」
「だから、攻めようと思って♪」
いや、可愛く言っても意味ないし。
ってか、その笑みは意地悪にしか見えない。
からかうなぁぁっ!
「あたし、年下に興味ないんで!」


