その時だった。
「ヒューヒュー!!」
校舎から、そんな音と、拍手。
あたし達は、校舎の3階を見た。
「守……?」
「……と、三尾先輩……」
3階のきっと、3年生の教室。
窓から二人が笑っていた。
三尾先輩は、ヒューヒューと叫んでる。
守先輩は、隣で拍手していた。
「お前ら見せつけんなー!」
「……うるせー。隣で叫ぶな、風」
二人は相変わらずで、仲良くケンカしていた。
あたし達に向けられた笑顔は、温かかった。
「本当、見せつけてほしくないわ」
「え?」
隣からそんな声が聞こえて、あたしは隣を見た。
「和葉……」


