脱☆年下系男子







「……!」



 あたしは驚いて、固まった。


 泣いちゃったことも、忘れて。




「ルリちゃん。俺、ルリちゃんが好きだよ。……誰よりも」



 ああ、もう無理だ。


 好きって気持ちが、大きく膨らんでいく。

 止まらない、溢れてしまっている。




「渉くん……っ」


 渉くんは、あたしの涙を拭った手であたしの顔を優しく持ち上げる。


 今、初めて気づいた。



 会ったばかりの頃は背が低かったのに、ほんの少し伸びてる。


 あたしより、少し背が高い。




 渉くんは、優しく微笑んだ。




「ルリちゃん」


 渉くんはそう言うと、あたしを抱きしめた。



 気持ちと並行して、涙が溢れ出る。



 あたしも、渉くんを抱きしめ返す。