「……あ」
校門の端から出てきたのは、渉くんだった。
ああ、そっか。
昨日も、一昨日も、その前も渉くんは学校に来てたのを思い出した。
謝ることしか考えてなかったから、忘れてた。
渉くんはあたしの前で立っている。
あたしは俯く。
言わないと。
言わないとダメだ。
「ねえ、ルリちゃん……本当に」
「誤解、なんだよね?あたしの」
「え?」
あたしは顔を上げた。
渉くんは少し悲しそうだった。
「……怪我、大丈夫?」
久しぶりにちゃんと渉くんの顔を見たから、すごく懐かしく思った。
顔の怪我は少し治ったみたいだった。
「え……あ、うん」
「……そっか」
渉くんはあたしが話したからか驚いている。


