脱☆年下系男子






「……あ」



 校門の端から出てきたのは、渉くんだった。


 ああ、そっか。

 昨日も、一昨日も、その前も渉くんは学校に来てたのを思い出した。


 謝ることしか考えてなかったから、忘れてた。



 渉くんはあたしの前で立っている。


 あたしは俯く。


 言わないと。

 言わないとダメだ。



「ねえ、ルリちゃん……本当に」


「誤解、なんだよね?あたしの」


「え?」



 あたしは顔を上げた。

 渉くんは少し悲しそうだった。


「……怪我、大丈夫?」


 久しぶりにちゃんと渉くんの顔を見たから、すごく懐かしく思った。

 顔の怪我は少し治ったみたいだった。



「え……あ、うん」


「……そっか」



 渉くんはあたしが話したからか驚いている。