和葉にも、本当のこと言わないとなぁ。
「あのね、全部誤解だったみたい。」
「誤解?」
「うん…悠夢は、渉くんが好きだったの。で、キスした」
「……そうだったんだ」
和葉は俯く。
「だからね、渉くんは浮気してたわけじゃなかったんだ。……今日、謝りに行こうと思う」
あたしは鞄を持つ手に力を込めた。
「……そう。やっぱり、あんたらは運命だね」
和葉は顔を上げてあたしを見ると、微笑んだ。
「……そう、かな?」
「うん、周りの人達は全員、そう思ってるよ。あんたら、赤い糸ってヤツで繋がってるみたいなんだもん」
赤い糸……。
なんだか、照れるな。
「おい、顔赤くすんな」
和葉はあたしの頭を軽く叩く。
「いたっ!ひっどぉー!」
あたしは和葉を睨む。
和葉は「ヤバい」という顔をして、走り出した。
あたしは和葉を追いかけて行った。


