脱☆年下系男子





「え、ちょ」



 少しずつ近づいてくる渉くんに戸惑うあたし。


 あたしはほとんど冗談のつもりで言ったし、キスされる前提の話では……なかったんだけど!




「だって、ルリちゃんが言ったんだよ?証明しろって」


「ちょ、待ってっ……」


「待たない」



 あたしはブランコを漕いで阻止する……のも、渉くんがブランコを掴んだので出来ない。



 渉くんの唇が、近づいてくる。

 長い睫毛が、瞬きをして揺れる。


 そんな小さなことにドキドキする。


 渉くんとキスまであと1㎝もなくなりそうになった時。




「……嘘です!!」


 あたしは目をギュッと瞑って叫んだ。



「……嘘?」


 そのままの体勢で少し驚いた顔をする渉くん。



「別に、証明とか要らないし!……だから、離れてっ……」



 あたしは恥ずかしくなって、少し下を向いた。



「……そっか」



 渉くんは少し残念そうに呟いた後、ゆっくりと顔を離していった。