「お姉ちゃん、晩ご飯なにかな?」


「うーん、あたしはオムライスが食べたいかな」


「えー!オムレツでしょー」



 いや、対して変わらなくない?


 と、心の中で悠夢にツッコむ。




 散々泣いたあたし達は、喉が渇いたから1階に降りてきた。



 気づけば、外は暗くなってた。

 時計を見ると、なんと、7時になっていたのだ。


 何時間泣いてたんだろうか?



 この時間だと、お母さんは帰ってきてるだろう。

 もしかしたら、お父さんも。


 洗面所で雑巾を洗って乾かした後、あたし達はダイニングにやってきた。

 と言っても、うちはそこまで広くないため、リビングとダイニングは同じだ。


「あら?仲直りしたの?」


 二人仲良くやってきたためか、夕食を食べていたお母さんは驚いた。


 けど、あたし達はもっと驚く。



「なんで先食べてるのー!?」


「声掛けてくれたらいいじゃん!」


 お母さんは、きっちりと自分の分だけカレーをよそって食べていたのだ。