あたし達は、姉妹だから。


 きっと、何度でもぶつかっていくけど。

 この絆は変わらないから。


「悠夢……あたしは、絶対に悠夢を嫌いになんてならないよ……?」


「うんっ……あたしも」



 あたしには、必要な人がいる。


 いくら心配してくれる人がいても、悠夢と仲直りできなければ意味が無い。

 渉くんと笑えなくちゃ意味が無い。



「悠夢……二人でごめんって言って、許そう?全部、全部、やり直そう……」


「うん……」



 あたしは悠夢を自分から離す。


 二人で向き合う。



 悠夢の顔は、涙でいっぱいで、グチャグチャ。

 きっと、あたしもだ。


 でも、何故か清々しいよ。



「「……ごめんなさいっ」」



 せーの、なんてなかったけど、声が重なった。


 昔、ケンカしたらこれで全部終わりにしてたね。

 悠夢は覚えてるかな?



 あたしと悠夢は、一緒に笑った。



 きっと悠夢も、同じことを考えてるんだろうな。





「大好きだよ、お姉ちゃん」


「あたしも、悠夢が大好き」