脱☆年下系男子






「ごめんっ……本当に、ごめんなさいっ!お姉ちゃん、だからね……滝野くんはなにも……」



 悠夢はあたしに抱きついたまま、何度も謝る。

 そして、渉くんは悪くないって言い続ける。



「うんっ、分かってるよ……大丈夫」





 悠夢から聞く真実は、あまりにも悲しい話だった。


 できれば、聞きたくなかった。

 あたしが悠夢を傷つけてたことを知ったから。


 なのに、許さないなんて言って打って。

 渉くんにだって、酷いことした。


 ただ、見たものだけで決めつけて、話もしなくて。


 自分がいかに最低で自分勝手なのかを知った。



 弱くて、逃げてばかりのあたしは、ずっと二人を悪者にしたかったって言ってる。

 それで、自分は被害者になろうとしてる。


 でも、あたしは加害者。

 大切な人を傷つけてばっか。




 だけど、やっぱり聞いてよかった。

 勇気を出して良かった。


 もうすぐで、大切な人を失っちゃうところだった。


 よかった、本当によかった……。




「あの後……悠空に怒られた。何してんだって。本当に、あの時は、ただ、お姉ちゃんを……ごめん」