「ごめんっ……本当に、ごめんなさいっ!お姉ちゃん、だからね……滝野くんはなにも……」
悠夢はあたしに抱きついたまま、何度も謝る。
そして、渉くんは悪くないって言い続ける。
「うんっ、分かってるよ……大丈夫」
悠夢から聞く真実は、あまりにも悲しい話だった。
できれば、聞きたくなかった。
あたしが悠夢を傷つけてたことを知ったから。
なのに、許さないなんて言って打って。
渉くんにだって、酷いことした。
ただ、見たものだけで決めつけて、話もしなくて。
自分がいかに最低で自分勝手なのかを知った。
弱くて、逃げてばかりのあたしは、ずっと二人を悪者にしたかったって言ってる。
それで、自分は被害者になろうとしてる。
でも、あたしは加害者。
大切な人を傷つけてばっか。
だけど、やっぱり聞いてよかった。
勇気を出して良かった。
もうすぐで、大切な人を失っちゃうところだった。
よかった、本当によかった……。
「あの後……悠空に怒られた。何してんだって。本当に、あの時は、ただ、お姉ちゃんを……ごめん」


