「けど、お姉ちゃんの輝いてる目とか見たら…すごく幸せそうなの見たら……そんなあたしを酷く憎んだ。最低だって、思った。でも、やっぱり最低なことを思う自分もいて……」
あたしを恨む気持ち。
そんな自分を憎む気持ち。
悠夢はずっと戦ってたんだ。
そんな気持ちと戦ってたんだ。
「ごめんっ……」
なにも気づかなくてごめんね。
ううん、気付いてたのになにもしなくてごめんね。
こんな自分勝手なお姉ちゃんでごめんね。
謝ることが沢山あった。
ごめんしか、言えなかった。
「お姉ちゃ、んは、わる、くないよ……っ」
あたしは悠夢の顔を見てないけど、泣いてるって分かった。
だって、悠夢が握っている雑巾に、涙がポタポタ落ちてるんだもん。
あたしも泣きそうになる。
自分が最低だと思う。
ただ、自分のことばかり考えて。
悠夢のことを気にもしなかった。
姉妹だとか言いながら。
お姉ちゃんだって言いながら。
心が通じてるから言わなくてもいいなんて、聞かなくていいなんて、嘘なんだ。
どれくらい仲が良かろうと、どれくらい一緒にいようと関係ない。
言わないと、分かり合えないものがある。
聞かないと、分からないものがある。


