脱☆年下系男子







「けど、お姉ちゃんの輝いてる目とか見たら…すごく幸せそうなの見たら……そんなあたしを酷く憎んだ。最低だって、思った。でも、やっぱり最低なことを思う自分もいて……」



 あたしを恨む気持ち。

 そんな自分を憎む気持ち。


 悠夢はずっと戦ってたんだ。

 そんな気持ちと戦ってたんだ。



「ごめんっ……」


 なにも気づかなくてごめんね。

 ううん、気付いてたのになにもしなくてごめんね。


 こんな自分勝手なお姉ちゃんでごめんね。



 謝ることが沢山あった。

 ごめんしか、言えなかった。




「お姉ちゃ、んは、わる、くないよ……っ」


 あたしは悠夢の顔を見てないけど、泣いてるって分かった。

 だって、悠夢が握っている雑巾に、涙がポタポタ落ちてるんだもん。



 あたしも泣きそうになる。



 自分が最低だと思う。


 ただ、自分のことばかり考えて。

 悠夢のことを気にもしなかった。


 姉妹だとか言いながら。

 お姉ちゃんだって言いながら。


 心が通じてるから言わなくてもいいなんて、聞かなくていいなんて、嘘なんだ。

 どれくらい仲が良かろうと、どれくらい一緒にいようと関係ない。


 言わないと、分かり合えないものがある。

 聞かないと、分からないものがある。