あたしは、急いで1階にある洗面所から濡れた雑巾を2枚持って、また悠夢の部屋に行った。
「悠夢!はいっ!」
その内、1枚を悠夢に投げる。
悠夢はそれを受け取ると、マニキュアがべったりと塗られた床を拭きだした。
あたしも一緒に床を拭く。
「……こんなもんかな」
「うん、意外と取れたね」
しばらくして、あたし達は床から雑巾を離した。
床にべったりと塗られていたマニキュアは意外と取れて、ほんの少しだけ付いているくらいにまでになった。
「……ありがとう、お姉ちゃん」
「ううん」
下を向いて嬉しそうに微笑む悠夢を、あたしは悠夢のベッドに凭れながら見た。
手に持ってる雑巾は、ピンク色に染まっていた。
「……悠夢、話があるの」
あたしはその雑巾を見ながら、悠夢に話しかける。
「……うん」
悠夢もベッドに凭れかかった。
座っている床が、ほんのり冷たい。


