「……ふふっ、可哀相……か」
閉められたドアを見ながら、笑った。
あたし、怖いな。
けど、やっぱり聞かないと。
前に進むため、〝真実〟に向き合わないといけない。
……よし!!
あたしは頬を両手でペチンッと叩くと、階段を駆け上った。
そして、ノックもせずに、すごい勢いで悠夢の部屋のドアを開けた。
「……悠夢!」
「お、お姉ちゃん……?」
悠夢は驚いたのか、塗っていたマニキュアの瓶を落としてしまった。
あたしはそれに気づいたけど、悠夢は驚き過ぎて落ちたことに気づかないで、呆然とあたしを見ていた。
「ゆ、悠夢!マニキュア!」
あたしがそう言うと、やっと悠夢はマニキュアの存在に気づき、しばらく見つめた後、顔を青ざめさせて、
「おぉぉぉ!!」
と、叫んだ。
マニキュアの瓶は、蓋がしてないから、床に垂れている。
悠夢はあたしをまた見ると、
「どうしよう……」


