「お姉ちゃん……滝野くんと別れないで……お、願い。滝野く、んにはきっと、お姉ちゃんしかいない……」 なんで悠夢はそんなことを言うのだろうか? あたししかいない? そんなわけない。 だって、キスしてたじゃんか。二人とも。 「ごめん、ごめんね……お姉ちゃんっ……」 そう言い残すと、悠夢は自分の部屋に入って行った。 ……なんなの? あたしが見た光景が事実でしょ? ……違うの? 〝真実〟は違うの? 頭が混乱してきた……。 分からない。 なにがなんだか分からないよ……。