脱☆年下系男子







「意味分かんない。キスしてたのに、おかしいでしょ?そんなの」



 もう、耐えられない。


 あたしは泣きそうになるのを堪えられなくなって、後ろを向いて歩き出した。



「ルリちゃん!本当、違うんだよ!信じて!!」



 ごめん、渉くん。


 信じたいけど、信じられないよ。

 信じられない。



 見ちゃったんだよ、見ちゃったの。


 噂だったら、否定できたのに。

 写真だったら、合成で済ませたのに。


 目の前で見ちゃったんだよ、あたし。


 なのに、信じるなんて出来ないよ。



 ごめん、渉くん。


 君を、最低ってしか思えない。

 許せない。


 あたしは、言い訳は聞きたくないの。

 そんなんじゃ許せないの。


 あたしは心が狭いから、勇気ないから、

 だから、ごめんね……。




 あたしは振り返ることなく、家まで帰って行った。