ただ、俺にはこいつらを見守る権利があると思うんだ。
二人がピンチの時は助ける権利……いや、義務みたいなものを感じてる。
だから、俺は二人を応援する。
俺、思うんだよ。
「畑……俺はお前と付き合うとか、そんな気はないよ。あの時は怒ってたから、そう言ったんだけど……。だから、安心して」
畑は、首を縦に何度も振った。
「俺の中でケリ、ついてるから」
そう言って俺は、笑った。
畑、お前はこの話を聞いてどう思った?
なぁ、渉のこともう1回考えてくれないか?
1回だけでいいから。
俺は渉の兄だから、そう思う。
あいつはやっぱり子供だ。
人の心の痛みをそこまで分かってない。
けど、して良いことと悪いことの区別はついてるはずだ。
好きな人を傷つけるようなことはしないはずだ。
あいつは、周りから見たら最低な奴なんだけど、俺は信じてるんだ。
ずっと一緒だったから。
あいつが生まれた時から、ずっと一緒だったから。
俺は何を言われようと信じてる。
俺が見てきた、純粋でバカみたいに素直なあいつを。


