脱☆年下系男子







「……俺は、絶対嫌だ。守なんかにルリちゃんを渡さない!!」


 そう強く睨む渉を、俺は呆れてしまった。


 なにを言ってんだ、こいつ。

 信じられない。




「……意味分かんねぇ」


 そう言ったのは、俺じゃなかった。


 俺も言おうとしたが、そいつに言われてしまった。



 俺は声がした後ろを振り向いた。



「風……」


「それはちょっとないなぁ、渉くん?」



 風は渉に近づく。


 渉は立ち上がっていた。

 けど、風がすごい力で押したから、また渉は座り込んだ。



「俺さ、話聞いてて思ってたんだけど……お前、都合良過ぎだから」


「……誰だよ、あんた」


「お前の兄ちゃんの友達」




 渉と風は知り合いではない。

 渉がそう言うのも無理はない。



「散々傷つけときながら、離さない?自分の物だぁ?俺さ、そういうの嫌いなんだよね。守の弟でも」