脱☆年下系男子






「分かりたくもねぇよ」


「……なら、いい。」


「あ゛?…よかねぇよ!!お前は畑を泣かせた!」


「……泣いてねぇじゃねぇか」



 俺は兄弟だけど、こいつをマジで嫌いになった。



 こんな奴じゃない。

 俺の知ってる渉は、こいつじゃない。


 それとも、これが本当の渉なのか?




「お前、なんも分かってねぇな。今頃どっかで泣いてるよ、畑」


「…………」


「お前が畑を泣かせるようなら、苦しめるなら、守らないといけないお前が、畑を傷つけるんだったら……俺は引かねぇ。……なんで俺は引いたのか分かんねぇからな。諦める理由がない」


「…………」



 渉はなにも言わなかった。



 俺はため息を一つ吐くと、渉を離した。

 渉は、地べたに倒れ込んだ。



 俺は渉を置いて、畑を追いかけようとする。

 けど、足を渉に掴まれた。




「……離せよ」


「……嫌だ。」


「あ゛?離せっつってんだろーが!」



 俺は足を振って、渉の手を払った。