「守……お前、優しいお兄さんキャラどうしたんだよ」
「あ゛?どうでもいいよ、んなの。……なんでこんな時までキャラ作らなきゃいけねぇんだよ」
俺は顔を渉にぐっと近づけた。
「あのさ、お前には畑の辛さ分かるの?最低だよ、お前。俺が畑から手を引いたの覚えてんのか?」
「……覚えてるよ」
「じゃあさ……」
俺はまた一発、殴った。
「じゃあ、なんでこんなことになってんだよ!!畑が泣きそうだったの気づいただろ!?なんで追いかけない!?なんでお前は突っ立ってるんだよ!!」
渉は、俺から顔を背けた。
けど、すぐに俺が渉の顔を俺に向けさせた。
「俺はな、ただ諦めたんじゃない!負けたからってな、簡単に引く男じゃない!!」
俺は渉を睨みながら怒鳴った。
「こわー……」
「滝野先輩ってあんな人だったんだ……」
そんな声が聞こえる。
なんだって言えよ、好きに言えよ。
どう思われようと構わない。
誰か分かんねぇような奴になに言われたって気にしねぇよ。


