脱☆年下系男子







 俺は、ありがとうの気持ちを込めて笑った。





 風はさっきは睨んでた。

 俺が怒って何かしないように。


 でも、それがない。

 風は俺を止めなかった。


 つまり、渉には手を出してもいいってことだろう。



 俺は殴る準備をしながら歩く。

 って言っても、拳に力を込めただけ。



 俺が歩くと、野次馬は道を開けた。


 だから、すぐに渉の目の前に来た。




「渉?歯、食いしばれよ」


 俺はそう言うと、渉の顔を思い切り殴った。




「……ってぇ!なにすんだよ!」


 そう言う渉の胸倉を掴む。


 渉の口の少し下、血が出ている。

 そんなこと、どうでもいい。



「これじゃあ、たりねぇな」


 俺は、ふっと笑った。



 渉は俺を睨んでいる。