バカにすんなよ?
中学生だからなんなんだよ。
俺の弟だぞ?
俺の好きな女だぞ?
ってかさ……
「浮気ってなんだよ」
俺は、ツカツカ歩いて行く畑をただ呼ぶだけの渉を見た。
おい、渉。
なんで止まってんだよ。
追いかけろよ。
俺がなんでお前に畑を預けたのか分かってんの?
なんで諦めたのか分かってんのかよ。
「おい、渉!」
俺はもう我慢が出来なくなって、大声で渉を呼んだ。
その場にいる全員が俺に注目した。
渉も俺を見た。
俺は風に鞄を渡す。
てっきり受け取ってもらえないかと思ってたけど、あっさり受け取った風を少し驚いて見た。
風は笑ってた。
ああ、そうか。


