~守side~
「……なんだ、あれ」
隣で風が驚いている。
風だけじゃない。
俺も、周りの奴らもだ。
だって、畑が渉を平手打ちしたからだ。
「彼氏が浮気らしいよー」
「ってか、あれ、あの子の彼氏なんだ……」
「中学生じゃーん」
「ガキに浮気されるとか……」
そんな会話が聞こえてきた。
風も聞いてたのか、俺を見て睨んだ。
いや、俺がなにかしたのではなく、俺に「手を出すな」と言ってるんだろう。
睨むことで、俺を止めているのだ。
「分かってるよ」
俺はそう呟いた。
正直、すげぇムカついた。
話してたのは女だったけど、殴ってやりたかった。


