脱☆年下系男子





「ルリ、ちゃん……」


「うっ……なんで、だろうね、泣きた、くなんてないの、にっ……」



 泣くなんて、あたしはどうも苦手で。


 〝らしくない〟って言って我慢してたのに。



 よりによって年下に、こんな姿を見せてる。


 情けないったらありゃしない。



「ルリちゃん、泣きたかったら泣いていいんだよ?いつでも大人ぶらなくてもいいから。」



 渉くんは似合わない優しいセリフを言って、あたしを抱き寄せた。



「……ぅ~、年下の、くせにっ!」


「はいはい、分かったから泣きなさい」



 こんなの、全然キャラじゃない。



 年下に宥められるなんて。


 けれど、今だけは甘えていいかな?



 あたしは、

 中学生の男の子の、

 年下の彼の、


 肩に涙を預けた。