脱☆年下系男子







 守先輩は驚いたように顔を上げた。


 あたしは真っ直ぐ守先輩を見つめる。




「嬉しいんです、先輩たちの気持ちが。……多分」


「「……!」」



 三尾先輩まで、驚いていた。


「……多分って」

 そう言って三尾先輩は笑ったんだけど、その顔は泣きそうだった。



「……俺」


 守先輩がそっと口に出す。


 あたしと三尾先輩は守先輩を見る。



「本当に、ごめん!」


 守先輩はいきなり頭を下げた。



「え、ちょっと……頭を上げて下さいって!」

 あたしは守先輩に近づいた。


「いや、だって渉が……」


 けれど、その言葉が出て止まってしまった。



 『渉』


 そのワードは今のあたしにとって、とても重たかった。



 また、胸が痛む。

 キリキリキリキリ……って。