脱☆年下系男子






 そう言ってあたしの腕を離すと、さっきのあたしみたいに、へなへなと座り込んでしまった。





「え、先輩?」


「おい、守!男気ねぇな、ったくよ」



 三尾先輩が、守先輩を無理矢理立たせる。



「だってよ、本当、心配で……」




 こういう時、自分が辛い時、〝本当〟が分かる。



 本当に心配してくれてること。

 本当に大事なもの。

 本当の友達。



 自分の環境が恵まれてるんだって分かる。


 こんなに心配してくれてる先輩がいる。


 守先輩も三尾先輩も汗だくで、ずっと探してくれてたんだろうなって思った。



 和葉だって、きっとあたしを心配してるんだろうな。


 あたしの携帯は、さっきからずっと鳴っている。

 きっと、和葉が何通ものメールを送ってくれてるんだろう。



 あたしは、また泣きそうになる。

 今度は、嬉し涙だ。




「あ、りがとうございます……」