「んー?あのねぇ……あ、ちょっと待って。もしもしー?守ー?」
三尾先輩は、電話をし始めた。
相手は、守先輩のようだ。
「うん、見つけたよー。なんか子供みたいに泣いてるよ?うん、そうそう!人気のない所!ヤバいよねー」
それ、あたしのこと?
子供みたいって……まあ、そうかも。
「女の子だから、もしかしたら襲われてたかもねー?」
三尾先輩は笑いながら、あたしを見た。
「うっ」
あたしは目を逸らした。
なんか、守先輩じゃなくてあたしに言ってない……?
「あー、うん。じゃあ、いつものとこで。OK!」
三尾先輩は電話を切ると、あたしの手首を掴んだ。
「守に会いに行くぞ!レッツゴー!」
「は!?」
三尾先輩はそのまま走り出した。
「ちょ、ちょっと待って!」
そんな声も、届かないようだ。


