脱☆年下系男子







「んー?あのねぇ……あ、ちょっと待って。もしもしー?守ー?」



 三尾先輩は、電話をし始めた。

 相手は、守先輩のようだ。



「うん、見つけたよー。なんか子供みたいに泣いてるよ?うん、そうそう!人気のない所!ヤバいよねー」



 それ、あたしのこと?


 子供みたいって……まあ、そうかも。



「女の子だから、もしかしたら襲われてたかもねー?」


 三尾先輩は笑いながら、あたしを見た。



「うっ」


 あたしは目を逸らした。



 なんか、守先輩じゃなくてあたしに言ってない……?



「あー、うん。じゃあ、いつものとこで。OK!」


 三尾先輩は電話を切ると、あたしの手首を掴んだ。



「守に会いに行くぞ!レッツゴー!」


「は!?」



 三尾先輩はそのまま走り出した。




「ちょ、ちょっと待って!」



 そんな声も、届かないようだ。