脱☆年下系男子






「瑠梨、なにがあったの?」



 しばらく歩いて、和葉があたしの前に立ちはだかった。



「………」


 あたしは下を向く。


 泣きそうになるのを必死に堪える。

 今だけじゃない。


 渉くんや悠夢を打った時も、ここまでの道のりも。



 泣きそうで、泣きそうで、仕方なかった。




「……キス、してた。悠夢と渉くん」


「えっ……」



 和葉は驚いたように、固まった。



「あたし……さ、悠夢に何故か無視されて、怒られてた。渉くんとデートをした日から。なんでか分からなかったの、あたし。聞くのが怖かった。でも、今日聞こうと思うって、そう言いたかった。和葉に」


「……そうだったんだ」


「でも、分かっちゃった。渉くんと付き合ってたからだったんだって」


「……」



 今思えば、渉くんの名前を聞くたびに悠夢は様子がおかしくなってた。


 なんで、今まで気づかなかったんだろうか。



「……だから、もういいんだ」