脱☆年下系男子








 あたしはもう一つ後ろにいる悠夢に近づく。


 渉くんは驚いて、赤い頬を押さえることすらできないようだ。



「あんたも……ね?」


 あたしは悠夢を同じように、打った。


 また、パチンという音が鳴る。



 悠夢は頬を押さえてあたしを睨む。



「最低だね」



 きっと、初めてだと思う。


 悠夢の頬を打ったのも、こんな冷たい眼差しを送ったのも。



 悠夢はあたしの顔を見て、青ざめた。




「和葉、いこっか」


「え?あ、うん……」



 和葉は先を進むあたしを追いかけてきた。




「ルリちゃん!!」


 なんて呼ぶ声も無視をした。