脱☆年下系男子






「だってさ、少し八つ当たりみたいに怒っちゃったから。年上なのに、情けないよね」




 本当にごめん、と俯きながら謝った。



「……別に、いいけど」



 そう言う渉くんを、顔を上げて見ると、顔を背けていた。


 あたしはまた俯くと、話し出す。



「ねぇ、聞いてくれる?」


「……なにを?」


「あたしの、気持ち」



 あたしは深呼吸をする。



「あたし、やっぱり何も分かってなかったの」



 そう、話したかったのは、守先輩のこと。



「ずっと、優しくて大人な守先輩が好きだったの。どれだけ遠い存在だったとしても、その気持ちは確かだったの」



 どれだけ好きかなんて、表せないくらい大きいものだった。



「でも、渉くんに言われた言葉で、違うのかもって思った」


「え?」


「みんな外面ってあるもんね。あたしだってそうだもん。だから、あたしが知っていたのは……」


「ちょっと待って、もし僕のせいでそうなったなら」