脱☆年下系男子






 あたしが話したわけでもなく、独り言を聞いたわけでもなく。

 もちろん、誰かから聞いたわけじゃなかった。




 あたしを見てくれてたんだ、ずっと。


 あたしが想像していた以上の心配を、和葉がしてたことを悟る。



 それでも、聞かずにあたしが話すことを待っててくれてた。


 ああ、なんて優しい友達を持ったんだろう。

 って、泣きそうになった。





「……ありがとう」


「ううん。さあ!話してみな?ちゃんと聞くから」




 なのに、相談1つもしなかった。

 あたしが今から言うのも、〝結論〟だなんて。


 少し、後悔した。




「うん!あ、でも渉くんに今日は帰れないって言うから待ってて」


「はーい」




 あたしは校舎を出てすぐのところに和葉を待たせて、校門にいるであろう渉くんに走って寄って行った。








「え…………」