脱☆年下系男子









「ねえ、あなた達ケンカしてるの?」




 お母さんがそう聞いてきたのは、あれから2週間経ってからだ。


 顔を合わせても話さない。目すら合わせない。

 どちらかがリビングにいると、どちらかは部屋に入る。


 お母さんがそう言うのも、当たり前だと思う。



 あたしはこっそりと悠夢の顔を見た。


 悠夢はただ黙々とご飯を食べて続けている。

 お母さんに言葉を返すつもりは、ないらしい。


 こんな風にご飯を一緒に食べていても、悠夢と喋ることはなくて。



 あたし達って今、ケンカしてるのかな?


 理由も分からず、ただオドオドしているあたしと、

 怒ってるのかどうかが分からない悠夢。


 これはケンカじゃないといえばそうなる。

 あたしは怒られる理由が分からないし、悠夢だけが怒ってるようになってるから。


 でも、悠夢が拗ねてるとかじゃない気もする。



 なんなんだろう、この状態は。


 あたしが聞きたいくらいだよ。



「……ちょっと、どっちか答えてよ」


 お母さんがそう言った。



 答えたいんだけど、答えられない。