脱☆年下系男子






「ねぇ」




 あたしはドアの外から悠夢に話しかける。


 鍵はついてないから開けても良かったんだけど、あたしはそんなこと出来ない。


 だって、悠夢を傷つける気がしたから。

 あたしに会いたくないから返事をしてないのに、強引になんて出来ない。




 ………嘘、違うよ。


 怖いんだ。


 悠夢の睨んだ顔を思い出した。

 あの顔をまた向けられるのが、怖い。


 あんな顔で見られたくない。



 それに、悠夢の気持ちを知るのが怖い。


 だって、きっと分かってるんだ、あたし。

 なんでかとか、理由はとかじゃないけど。


 あたしが傷つけるってことは、分かってるから。


 それを認めたくないあたしがいる。



 本当、バカだ、あたし。

 弱い、最低。


 あたしは……お姉ちゃんなのに。

 あたしと悠夢は姉妹なのに。



 怖いからって何もできない。


 足が竦む。

 情けないな、あたし……。