「二人って知り合いなの?」
あたしは恐る恐る聞いてみる。
「え?ああ、同クラだし。あと、神野(かみの)も」
渉くんがあたしに言う。
神野とは、悠空ちゃんの名字だ。
……て、それは置いといて。
「でも、悠夢知らないって……」
「……だって、だって」
悠夢は唇を噛み締めて下を向いている。
「悠夢……大丈夫だよ」
悠空ちゃんは悠夢の背中を擦る。
この状況で、姉のあたしは何一つわかっていない。
なんで悠夢が泣きそうになってるのかも。
なんで悠空ちゃんが全てを知ってるようなのかも。
なんで、あたしが何も知らなくて。
なにも言えずに立ち尽くしているのかも。
「悠夢?どうし……」
あたしは悠夢に手を伸ばす。
すると、きれいにその手は悠夢に振り払われる。


