脱☆年下系男子






「二人って知り合いなの?」


 あたしは恐る恐る聞いてみる。



「え?ああ、同クラだし。あと、神野(かみの)も」


 渉くんがあたしに言う。



 神野とは、悠空ちゃんの名字だ。

 ……て、それは置いといて。



「でも、悠夢知らないって……」


「……だって、だって」


 悠夢は唇を噛み締めて下を向いている。



「悠夢……大丈夫だよ」


 悠空ちゃんは悠夢の背中を擦る。






 この状況で、姉のあたしは何一つわかっていない。



 なんで悠夢が泣きそうになってるのかも。

 なんで悠空ちゃんが全てを知ってるようなのかも。


 なんで、あたしが何も知らなくて。

 なにも言えずに立ち尽くしているのかも。




「悠夢?どうし……」


 あたしは悠夢に手を伸ばす。

 すると、きれいにその手は悠夢に振り払われる。