「え?あ、いや……」
渉くんはあたしを見ると、アクセを奪った。
「え、ちょ」
「別に妹と使うとしても、払うから」
「でも!」
あたしが断ると、渉くんは笑って、
「いいの」
と、言った。
あたしはレジに向かう渉くんを追う。
すると、渉くんは振り返ってあたしを見ると、
「妹と話して来たら?俺は大丈夫だし」
「あ、うん……ありがとう」
あたしは悠夢の居るところに走って行った。
「おかえりー!あれ?アクセは?」
悠夢は不思議そうに首を傾げた。
「ああ、彼氏が……」
「彼氏?……あぁ」
悠夢はなにか納得したみたいだった。
まあ、あたし今デート中だしね。


