「……どうしたの?行きたいところあるの?」
「え、あ、うん……でも、渉くんは嫌だと思う……」
「?言ってくれないと分かんねぇよ。嫌とかどうとかさ」
「うん……」
あたしは渋る。
渉くんは、そんなあたしを見てため息をつく。
「言ってよ。ね?」
あたしはそれを聞くと、ゆっくりと口を開けた。
「あのね……今日可愛いアクセサリーショップ見つけたんだ。でも、渉くん嫌いでしょ?そういうとこ」
「ああ、まあ。でも、ルリちゃんが行きたいならいこ?どこ?」
渉くんはそう言うと、あたしの手を掴む。
そのまま歩き出そうとするけど、あたしは止まったまま。
「ルリちゃん?」
「渉くんが行きたくないなら行かない。二人が楽しめる所行こう」
あたしは渉くんを真っ直ぐ見てそう言う。
「……じゃあ、」
渉くんは笑顔になる。
……行きたいとこ、あったんだ。
よかった、無理に行かせたくないもんね。
渉くんは言う。
「ルリちゃんの言う、アクセサリーショップ行こうか」


