脱☆年下系男子






「食べたー!」


「おぉ、じゃあ行くか」



 あたしはクレープを包んでいた紙をごみ箱に捨てた。





 えーっと、現在2時。



 この1時間、ずっとクレープを食べていたわけではありません。


 最初に、手を引かれながら行ったのは、駅前のデパートの中にあるゲームセンター。



 なんと、渉くんはクレーンゲームが超得意らしくて、
 あたしの大好きな【ミミクー】というキャラクターの少し大きめのキーホルダーを1回で2つも取ってくれた。


 ミミクーは、兎がモデルの白い、耳が長くて顔がぺったんこの、体がないキャラクター。

 体はないけど、可愛いんだよねー♡


 虚ろな目とかさ?口がないところとかさ?


 今、ブームを起こしている。


 でも、男の子は好きじゃないと思う。

 だって、明らかに女子向けだから。


 でも、渉くんは「お揃い」だとか言いながら自分の携帯に1つ付けた。

 あたしも、自分の携帯に付けた。



 あんなの、恥ずかしいに決まってる。

 なのに、付けてくれた。



 その上に、ミミクーのぬいぐるみまで取ろうとしてくれた。

 あたしは当然止めたから、結局取らなかったんだけどね。