それだけ言うと、渉くんはあたしを離した。
あたしは下を向く。
恥ずかしくて、顔を上げられないよ……。
「行こう、ルリちゃん」
「う、うん……」
あたしは渉くんと手を繋いで歩き出した。
------------------
「わぁ!このクレープ美味しい!」
あたしはそう言いながら、クレープをほおばる。
隣で、そんなあたしを呆れた様に見る渉くん。
渉くんの新事実、『甘いものはあんまり好きじゃない』。
だから、クレープも食べずにあたしをつまらなそうに見ている。
あたしはそんなことを気にもせず、クレープを食べ続ける。
「……ルリちゃん、いこー」
「いや、まだ食べ終わってませんって」


