鼻を啜っていたのが、あたしにとっては一番の慰めだった。
そんな悠空が、泣き止んだのを確認すると、そう言ってきた。
「っていうか、そのために電話したし」
「え?そうだったの?……なんか、泣いちゃってごめん」
「いいっすよ?だって、人って泣かないとやっていけない時があるから。泣かないと強くも、前も進めない時があるから」
半分冗談っぽく、半分本気で言ってきた。
あたしはベッドがら立ち上がり、目をゴシゴシ拭いた。
現在、1時30分。
30分も泣いちゃってたんだ、あたし。
あたしは、いつもみたいに明るく言う。
「うん!用意ダッシュでするし!」
って。
「じゃあ、今から行きまーす!」
「はあ!?ま、待って!」
あたしは急いでクローゼットの扉を開けた。


